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新潟空港ソウル線開通による県内ゴルフ場の期待

 

新潟新発田市のゴルフ場、韓国の愛好者へアプローチ!ソウル線再開で誘客再燃 空港近くの好立地、グルメや宿と組み合わせPR

新潟日報

 

新潟県新発田市内の観光関係者らの間で、韓国のゴルフ愛好者の誘客に期待が高まっている。新潟空港の韓国・ソウル線が2023年秋に復活した。これを機に空港からアクセスしやすい立地に複数のゴルフ場がある好条件をアピールし、新型ウイルス感染症で停滞した人流の呼び込みを加速させたい考えだ。新発田市や観光関係者が近く渡韓し、来季に向けた誘客を狙う。

新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年3月から運休していた韓国線は、23年10月末に再開。これを受け、韓国の旅行会社の関係者ら8人が、視察もかねて新発田市を訪れた。新発田市万代のゴルフ場「フォレストカントリー倶楽部(くらぶ)」でプレーを楽しんだり、クラブハウスなどを見学したりした。

コースを回ったキム・ジヘさん(40)は、「新発田は温泉も多く、50、60代向けのプランに適していると思う。今後の商品開発に生かしたい」と話した。

韓国では近年、幅広い世代でゴルフ人気が高まっている一方、国内にゴルフ場が少なく、プレー料金も日本に比べて割高だという。

新発田市や市観光協会などは、感染症の流行以前から韓国のゴルフ需要に注目してきた。17年度から19年度にかけての延べ宿泊数は約600人泊だった。

新発田市内には5カ所のゴルフ場があり、いずれも空港から約30〜40分の距離とアクセスも良好。近隣の胎内市、聖籠町を含めると、計10カ所のゴルフ場がある。

新発田市観光振興課の渡辺貴守課長は「特色あるゴルフ場と宿、食の組み合わせは多岐にわたる。選択肢の多さをアピールしたい」と語る。

 

紫雲ゴルフ倶楽部(新発田市元郷)の阿部徹支配人は「国内のゴルフ人口が縮小する中、海外からの需要はありがたい。行政とタイアップし、インバウンド(訪日観光)の受け皿として頑張りたい」と語った。