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新潟新発田市「紫雲の郷」運営の三セク自己破産、「市の責任はない」二階堂馨市長が強調 施設自体の閉鎖ではなく「温浴施設は営業継続」周知へ

新潟県新発田市の温浴施設「紫雲の郷」を指定管理していた第三セクター「紫雲寺記念館」が自己破産した問題で、二階堂馨市長は6月6日の市議会6月定例会一般質問で、「市の責任はない」とあらためて強調した。

一般質問で市側の責任を問われた二階堂市長は、紫雲寺記念館が取り組んだトラフグ養殖事業の失敗などが経営破たんの引き金となったと説明。「当初は温浴施設運営のための会社だったが、20年の間にさまざまな自主事業を行うなど(経営内容が)変化した。市は筆頭株主だが、意見を伝えても受け入れられなかった」と述べ、紫雲寺記念館の破たんで市の責任はないとした。

また、議員が「紫雲の郷自体が閉じたと誤解している人が多い」と指摘すると、二階堂市長は「宿泊施設の営業は途切れたが、温浴施設は直営で営業を続けている。誤解がないよう周知する」と答弁した。

新潟日報 2024/6/7