· 

「紫雲の郷」続報

地域新発田市「紫雲の郷」運営、自己破産の三セク「紫雲寺記念館」資産残高1400万円 新潟地裁新発田支部で債権者集会、「資産さらに増やせるか努力」破産管財人が説明

新潟日報 2024年7月19日

 

新潟県新発田市の温浴施設・紫雲の郷の指定管理業務を長年担い、4月に自己破産手続きを始めた第三セクター「紫雲寺記念館」の第1回債権者集会が17日、地裁新発田支部であった。

出席者によると、破産管財人からは、現時点での資産の残高は約1400万円で、さらに増やせるか努力する旨の説明があったという。

 

新潟新発田市「紫雲の郷」運営の三セクが自己破産 温浴施設がフグ養殖に服飾卸…多角経営で連敗、市が「迷走」止められなかったワケとは?

 

 非公開で開かれた集会には、債権者10人ほどが出席。破産管財人が破産に至った経緯を改めて説明した。 出席者によると、資産は最大限に増やす努力を続けるものの、手続き上の経費などで目減りする部分もあるため、債権者への配当があるかどうかの説明はなかった。

 経営陣への責任追及の可能性について、破産管財人は「今回のケースでは厳しいのではないか」と否定的な見方を示したという。

 

 紫雲寺記念館は、自主事業として取り組んだトラフグの養殖事業などで失敗。新型コロナウイルス禍による経営不振も重なり、負債は約1億2千万円に上り、2024年4月に地裁新発田支部に自己破産手続きを申請していた。今後、3カ月ごとに債権者集会を開き、進捗(しんちょく)を説明する。