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小樽市無形民俗文化財「高島越後盆踊り」開催

小樽ジャーナル https://www.otaru-journal.com

新潟県新発田市の紫雲寺出身者が伝えた、盆踊りを中心にした盂蘭盆会(うらぼんえ)の行事で、唄に合わせゆたりとした踊りと太鼓や笛の演奏に合わせたテンポの速い高台寺踊りの2つの形態を交互に行う特徴がある。

 

2024(令和6)年から金・土・日曜日に固定して行い、同盆踊りの伝統を子どもや若い世代に継承していくため、子どもたちが楽しめるよう16:00から高島子ども盆通りを盛り込み、18:00に子ども対象の大抽選会を実施し、盆踊りを踊った高校生以下に踊り1回ごとに抽選会参加券1枚を配布。19:00から、揃いの浴衣と花網笠を被った同保存会会員や高島地区の踊れる人、初心者なども参加。櫓の上から生演奏に合わせた歌声が響き盆踊りが始まった。 

 

子どもの頃から体で覚えた参加者は、独特の踊りをしなやかに披露。時間が経つにつれ参加者が増え、踊りの輪も2重になり盛り上がりを見せた。

 

同会・宮田量治事務局長は、「68人まで減少した会員が120人になった。これまで高島地区で練習していたが、月2回サンモールで練習できるようになった。子ども盆踊りも開催し、お楽しみ抽選会も3日間ある。ぜひいらしてください」と来場を呼びかけた。

 

篠笛デビューした嶋野繭子さんは、「募集のチラシを見て存続の危機と知り、高島に住んでいるので妹と一緒に入会。笛を吹く人もいないと宮田さんに教えてもらい、3月から笛を練習してきた。音を出すのに1ヵ月かかった。1人で吹くのは初めてだけどとても楽しい」と笑顔で話していた。

 

会場には飲食を提供する売店も出店し、踊りを楽しむ人や見物する人で賑わっていた。